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原発批判の替え歌:日本も捨てたものではない知性=感性がある
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YOU TUBEをいじくっていたなら、原発批判のあざやかな替え歌があるのを知った。いまごろ、といわれそうだが、まったく知らなかった。
まずは、「フランシーヌの場合」が、「プルトニュームの場合」へ、
かなしく、無気味でさえある替え歌だが、ユーモアがひかる。
https://www.youtube.com/watch?v=qo_pxVzZXCE

そこに、景気のいい変え歌、「自動車ショー歌」に代わる「原発ショー歌」だ、
https://www.youtube.com/watch?v=nOH6BBlbqv0

はるかに腹をかかえてわらってしまうのが、キャンディーズ「春一番」の「もうすぐ春ですね」の替え歌「もうすぐアウトですね」
https://www.youtube.com/watch?v=DohLYyI1WF0
これには、「もうすぐはげですね」などいろいろあるようだが、これが傑作であろう。

さらに加えて都はるみの「大阪しぐれ」の替え歌「原発しぐれ」
https://www.youtube.com/watch?v=jviq_6Oiczo

だんだんせつなくなってくる。
さらに、いやみの閾にはいったアイロニーがつづく、かつての反戦歌「自衛隊にはいろう」の替え歌「東電に入ろう」
https://www.youtube.com/watch?v=_vl73V9eD6A

徹底したイロニーは、やはり忌野清志郎だ、福岡の電気ホールでやったらしい「原発音頭」
https://www.youtube.com/watch?v=K2baSCycSWk

ここまで来ると、ものごとの一義性にしか自覚の無い真面目な人は、清志郎は「原発反対だったのでは?」となる。イロニーの意味がわからない存在があるようだ。「原発賛成!」「九電万歳!」「原発推進!」と、すごいシンプルなイロニーであるが、主語制概念空間に覆われた者は、「賛成」と言っているのだから原発支持なのだろう、と解するほかなくなるようだ。終わりに「おまえらよくやるよな、ほんとに」という清志郎の自戒をこめたイロニーには脱帽。
サマータイム・ブルースやラヴミー・テンダーなど反原子力の歌は、発売停止にまでなったが。

原子力反対が、電気に乗って流れる、皮肉だとか、相反現象にたいする嫌悪が、「真面目な清潔主義」のファシズム感覚になっているのだが、これこそロックだ、というのもなじめない。
糞真面目な顔をして、目くじらたてて、正義ぶるものも、ファシズム的全体主義である。
イロニーの笑いと悲劇、現実のやるせないせつなさへ、日本も知性をもっていたのを知って、すてたものではないと、少し見直した。
だが、歌では、現象本質のをみごとに表象してはいるが、幻想技術はとけない。ずらしはずらしでしかない、2、3度聴いてあきられていく。しかし、こういう感性は、世界の民衆がもっている力だ。「笑いとばす」大事さである。


| 山本哲士 | 21:56 | - | trackbacks(0) | pookmark |
「感動」とはなにか?

 JUGEMテーマ:学問・学校

感動とはいったいなんなのか。
当然ながらひとによって、それはちがうが、ある閾がつきやぶられたときに、感動は起きる。
他方、規範規則に従属している枠内の状態では、絶対的に感動は起きない。
このふたつから、みていくと、感動は「挑戦」と重ね合っているのがうきあがる。
先日TVで、金栗四三のはなしを知った。マラソン選手だ、マラソンの高地トレーニングを提唱し、いまの箱根駅伝を創始したひとりであるらしい。
彼は、オリンピックのストックホルム大会で金メダルを期待されていたが、40度の気候のなかで日射病にかかり倒れ、農家に救われ翌日目をさました。
それから、54年後、彼のところに、棄権が表明されていない、競技をなしとげないかとストックホルムから要請され、完走する。その結果のマラソン記録は、第5回 ストックホルム大会(1912年(明治45年)) - 一時行方不明 
から、54年8か月6日5時間32分20秒3と正規に記録された。永遠に破られない最低記録であろうが、こういうはからいを、ひとつの感動といえる。ゴールし切った、金栗の笑顔は満ちていた。ルールを破っていない、ルール下にある処置だが、既存枠をはずさないとなされえないことだ。
柔道の井上康生が、不振からたちなおりオリンピックで金メダルをとった、亡き母の遺影をもって表彰セレモニーにでようとしたなら、表彰台へは何ももっていってはいけない規則だという。そのとき、関係スタッフが、服の下に隠してもっていけば、わたしたちは知らなかったということにする、とアドバイス。井上康生はジャンバーの下にそれを入れ、表彰台にたって、とりだし高々と遺影をかかげ、感動をよんだ。
こういうことは、付帯するエピソードではない、スポーツのある本質からしか表出しえない出来事である。
去年、楽天の田中投手が、優勝決定のマウンドにあがって、優勝を決めた。星野の偉大な采配のひとつであるが、日本シリーズを観るすべてのひとに、楽天の優勝は感動をあたえた。
かれらは、究極の挑戦をなしてきた、そのうえに表出していることだ。
(つづく)
| 山本哲士 | 22:12 | - | trackbacks(0) | pookmark |

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TETSUJI YAMAMOTO

山本哲士【やまもと・てつじ】
文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター
政治社会学。ホスピタリティ環境学、企業環境学。
ホスピタリティビジネス設計、場所環境設計。
スイス国際学術財団F・EHESC ジェネラル・ディレクター。


Pedagogy Ph.D 1981-2008:Shinshu University, Professor of political sociology / environmental cultural sciences/hospitality environment
1980 Tokyo Metropolitan University、post-graduate of human sciences / doctoral course
1975 Studies abroad to Mexico CIDOC(Centro Intercultural de Documentacion)
1986 Director of "IICHIKO"quarterly magazine
1990 General Director of EHESC
2000 General Director of F・EHESC(Geneve)

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